9 9月

「言葉なくともぬくもり感じて生きる私」

私のお父さんは胃癌と診断され、何度か手術はしたが、完治せず7年18ケ月と18日間の闘病生活を自宅で過ごして、昭和34年10月18日(午後8時00分)に召された(55歳)。その一年前にお母さんが肝臓癌とわかり手術をしたが、3ヶ月半の病院での闘病生活をして39歳の若さで昭和33年4月13日(午前8時00分)に召された。貧しい生活を内職で支えて私達子供達を育ててくれたお母さんありがとう。忘れないよ。いつまでも私の心の中に存在している。
ただ、不思議なことがある。
お母さん。私は現在65歳だが、あなたの言葉何一つ覚えていない。不思議でならない。寡黙で我慢強い人であったことだけは覚えている。何故、私の記憶の中でお母さんの言葉が何一つ残っていないのかわからないが、たしかなことがある。
それは、お母さんがこの世に存在した証が私である。
お母さんもう一度言わせてね。「お母さんありがとう」。今はお母さんの言葉が記憶になく形ある存在してもいないが、いつまでもあなたのぬくもりが私を包んでくれているのを素朴に感じる私が存在する。私の生きるエネルギーだ。あなたのぬくもりが、私に関係する人達に連鎖することを願い祈るばかり。私も、私の言葉なくとも心を込めて、おもいを込めて、ぬくもりをお母さんのように、私が出逢っているあなた達にプレゼントとしたい。「心のぬくもり」を♪